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【デッキレシピ】SAOの魅力を知った男

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皆さんこんにちは!

 

7月から8月にかけてWGPの店舗予選が開催されていましたが、皆さんはいかがだったでしょうか?

私も何回か店舗予選に参加したのですが、残念ながら店舗決勝まで勝ち進むことはできませんでした…。

決勝まで進んだ方は是非がんばってください!

 

今回の記事では、店舗予選で私が使用したデッキについての説明と、そのデッキを選んだ理由について書いていきたいと思います。

 

 

デッキレシピ

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「SAO 10th Anniversary」のカードを使った、いわゆる8門と呼ばれるデッキです。

《スプリガン》の剣士 キリト」の効果を最大限生かすことを考えた構築です。

門を多く採用すると、リフレッシュ後の山札のクライマックスが少なくなったり、キャラを手札に加える手段が少ないといった弱点がありましたが、「《スプリガン》の剣士 キリト」がそれをすべて解消してくれています。

 

レベル0

18枚

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パワー3500の中央移動ですが、「《スプリガン》の剣士 キリト」があればパワー4000となり、かなり倒されにくくなります。

この手のカードによくあるデメリット(助太刀・イベント使用できない等)がないのが優秀で、終盤でも山札枚数調整やデッキトップ確認に役に立ちます。

初手で出したいカードなので多めに入れたいですが、他のカードとの兼ね合いで3枚にしました。

 

霞互換の「Alicization Exploding キリト&アスナ」とどっちを入れようか悩んだのですが、冴えカノやグリザイアの中学生互換が厳しそうなのと、序盤以降も役に立つことを考慮してこちらにしました。

 

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このデッキは早めに「《スプリガン》の剣士 キリト」を出しておきたいので、万能サーチのフィレス互換は重宝します。

他のキャラが2枚以上でパワーが3000になるので、後列を早めに出すことと相性が良いです。

黄昏のイノセンス」でとりあえず回収しておいて、後から必要なカードをサーチするという使い方もできます。

メインフェイズに確定サーチができる数少ない手段かつ序盤に出しても結構強いので、多めに3枚入れています。

 

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SAOアニバを代表するカードの1つですね。

1回効果を使えれば十分なので、枚数は少なめで良いと思います。

できるだけレベル1までに記憶を達成して、相手の1/1アンコール持ちを残させないようにしていきます。

3コストアンコールも使えなくなるので、ストックの処理もしにくくさせるところも非常に強力です(クライマックスの処理や光景ケアがしにくくなる)。

こちらは2枚にしています。

 

ちなみにこの能力はSAOで登場する「ソード・アート・オンライン」というゲームが現実世界の命を懸けたデスゲームであることの再現になっていますね。

 

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おそらくSAOアニバで一番シングル価格が高いカード。

忍者集中で本当に良かったです。

後列には「《スプリガン》の剣士 キリト」を置いておくことが多く、山札削りは他のカードでも十分できるので、あまり集中を常駐させておく必要はありません。

とはいえ1週目やレベル1くらいの段階では結構使うので、2枚入れました。

4枚必須という感じはしないので、割と安く組めそうです。

 

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行きで相手キャラを倒せて、返しは倒されて手札交換ができるPig暁の理想とも言えそうなカード。

《スプリガン》の剣士 キリト」がいればパワー3500になるので、よくある移動キャラも倒しに行くことができます。

序盤はとにかく山札を削って必要なカードを持ってくることと、控え室にクライマックスを送ることが役割です(控え室にクライマックスがないと手札が増えないので)。

中盤以降も圧殺やチャンプアタックから山札の枚数調整で使う機会が多いです。

何一つ弱いところがなく、納得の4枚採用だと思います。

 

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こちらもSAOアニバを代表するカードの1つですね。

クライマックスの門を扉以上の何かに変えてくれます。

このデッキはとにかくこのカードを早めに出しておいて、舞台のパワーを底上げすることと、クライマックスのトリガーの価値を大きく上げることが非常に大事になります。

応援ではなく全体パンプなので前列でも機能するところも優秀です。

複数面展開しても損がなく、なるべく早く出したいので4枚にしました。

 

レベル1

8枚

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レベル1の段階で後列までバウンスできるのはとても強力です。

地味にパワーパンプが付いているので、「《スプリガン》の剣士 キリト」とクライマックスを合わせればパワー7500~8000くらいは倒しに行けます。

使いたいタイミングでピンポイントで出せれば良いので1枚で十分だと思います。

 

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このデッキは助太刀でカウンターを狙うのが主戦術なので、レベル1の助太刀はとても重要です。

できればノーコストの2000助太刀が欲しかったですが、この助太刀もかなり強いです。

単純にキャンセル率が高まり、ストックに入ったクライマックスを処理するのにも使えます。

黄昏のイノセンス」や「《スプリガン》の剣士 キリト」で回収できるように2枚入れています。

 

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とんでもなく強い(と思っている)カード。

CXコンボはオペトルのような効果ですが、控え室に置く枚数は任意であるため、山札が強い時は0枚にしてレベル0を回収したり、控え室に置かれたカードを見ながら枚数調整もできたりと応用が利きます。

このCXコンボで助太刀を回収して返しにも強くしていくのが基本となります。

文句なしの4枚です。

 

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このデッキはレベル1もレベル2も経験を達成しないと大きくパワーが下がってしまうので、経験を達成できなかったときのためにこのカードを入れました。

また、行きのパワーが7500と非常に高く、「《スプリガン》の剣士 キリト」やクライマックスと合わせてパワー8500~9500は見込めるため、1/1のアンコール持ちや「ぷち千歌」のパワーも超えられます。

とはいえ緊急時に経験達成のために出すのが基本なので1枚だけ入れました。

 

レベル2

3枚

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レベル2以降は後列と前列が固定されやすく、山札を削るのが少し難しくなるので、山札のクライマックスが少なくなった時のために疑似リフの手段を採用しました。

こちらは1枚で十分でしょう。

 

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応援により早出しのパワーラインを大きく上げて、相手のキャラを確実に助太刀で返せるようにします。

自身レストの1000パンプも応用が利いてとても使いやすいです。

《スプリガン》の剣士 キリト」と一緒に並べるのが最終的な盤面なので、こちらは1枚です。

 

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SAOアニバにも思い出拳があるのですが、「《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」のおかげで相手を倒しさえすればアンコールできないので、パワーを重視してこちらを採用しました。

回収は容易のため1枚です。

 

レベル3

13枚

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経験達成によりパワー11000となり、手札補充も行うことができます。

このデッキにおいて常時パワー11000を出せるキャラというのがかなり重要で、ついでに手札も増やせるのがとても優秀です。

レベル2になったらこのカードと「Alicization Uniting キリト&ユージオ」を展開するのが理想的な流れです。

経験達成と色発生のために3枚入れています。

 

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非常に強力な早出しヒールです。

効果に経験を付けたことで、よくある4面千鳥ヒールと異なり、常時パワー9500でアタック時1500パンプを好きなキャラに振れるようになっています(自身に振ればパワー11000で4面千鳥ヒールと同じ)。

これにより複数面展開した時の突破力がかなり上がっています。

素のパワーが9500と高いのも優秀で、「《スプリガン》の剣士 キリト」を2面出していればパワー10500となり、電源に多い2/2のキャラでも倒しづらいパワーラインを形成できます。

レベル2以降はひたすら出していきたいので4枚です。

 

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門対応で再スタンドができます。

CXコンボに経験が必要なため、パワーパンプはコストを払わなくても発生するようになっています。

相手キャラのリバースも不要なので効果は発動しやすいですね。

他の詰め効果と比べると少々劣るように見えますが、この効果自体が弱いというわけではないです。

このデッキ唯一の詰めで、経験のためレベル置き場に置くこともあるので3枚入れています。

 

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回復とツインドライブと思い出送りと、色々便利なカードです。

早出しできないのが残念ではありますが、思い出送りは使える場面が結構あります。

5枚目以降の回復として採用していますが、回復のおまけとしてはかなり強力。

レベル3以降しか出せないので、2枚だけ入れました。

 

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すでに光景互換はいるのにアニバ用にも光景互換が収録されるのはさすがSAOといった感じですね。

《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」により3コストアンコールを封じられるので、相手のストックケアを封じやすく、光景の威力が上がりやすいのでとても相性が良いです。

パワーパンプもおまけにしてはかなり強く、光景なしでも相手キャラを倒したい時に出していけます。

回収は容易のため1枚です。

 

クライマックス

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門を8枚採用しています。

《スプリガン》の剣士 キリト」により、クライマックスをトリガーするだけで大きなアドを稼げるようになっています。

門しか採用していないので、お互いのクライマックスを加えられるようになっているところも利点ですね。

 

このデッキを選んだ理由

今回の店舗予選でこのデッキを選んだ理由ですが、大きく分けて3つあります。

それについて説明したいと思います。

 

1.足回りの良さ

1つ目の理由はSAOアニバというタイトルの足回りの良さです。

 

ここで言っている足回りが良いとは、手札を簡単に控え室に送れるとか、簡単に山札を削れるとか、欲しいカードを簡単に持ってこれることを言っています。

 

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暁互換という強力なカードは色々調整された結果、発動タイミングが遅くなったり、回収対象がレベル1以上になったりしていますが、この「再会の時 キリト」は問題なく《Anniversary》を回収できます。

このPig暁により、山札削りと手札交換を同時に(ストックを使わず)行うことができるので、手札事故や山札事故の被害を大きく抑えることができます。

 

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また、「《スプリガン》の剣士 キリト」により、門をトリガーするだけで手札交換が可能になります。

普通のCIP効果なら1ストックかかるような行動を、ストックなしでおまけのように行えるのは強力と言う他ないでしょう(トリガーするかは不確定ですが)。

門を多く採用していると、門をトリガーしすぎた時にクライマックスを回収できないという事態が起こることがありますが、このデッキの場合は一切のためらいなくクライマックスを回収できるので、トリガーによる事故もかなり軽減されています。

 

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起動効果による4ルックやフィレスも当然のごとく収録されており、ストックの処理もかなり容易になっています。

 

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そしてこれらのカードが全てレベル0であるため、「黄昏のイノセンス」で確実に回収できるようになっています。

その時の状況に応じて必要なカードを持ってこれるので、「あのカードが必要なのに持ってこれない!」という状況をほとんど無くせるようになっています。

 

何回も試合を繰り返せばどうしてもカードの配置が良くない状況は発生するので、そのような試合でもきちんと本領を発揮しやすい安定感が大きな魅力だと思います。

 

2.絶妙なパワーライン

2つ目の理由は、このデッキのパワーラインがちょうど環境に合っていると考えたことです。

 

各レベル帯でどんなパワーになっているか見てみます。

 

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レベル0帯では、アタッカーとなりうる「再会の時 アスナ」、「《光剣》の使い手 アスナ」、「再会の時 キリト」はすべてパワー3000~3500であり、「《スプリガン》の剣士 キリト」がいればパワー3500~4000くらいを見込めます。

 

レベル0のキャラがほぼすべてパワー3000以上出せるというのは非常に強力で、レベル0帯で相手のキャラを倒せずに余裕を与えてしまうということがほぼないです。

 

そしてさらに恐ろしいことに、これらのアタッカーのカードは同時に強力なシステムカードでもあります。

相手キャラを倒すためのカードをわざわざ採用せずに済むため、デッキの枠をとことん有効活用できるのがSAOアニバのすごいところです。

 

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レベル1帯では「黄昏のイノセンス」が中心となります。

 

行きのパワーラインは「《スプリガン》の剣士 キリト」や集中とクライマックス込みでパワー7500~8000を見込めます。

このパワーは電源デッキに多い1/1のアンコール持ちキャラに届く値となっています。

助太刀があれば当然返されてしまいますが、逆に言えば助太刀がないと一方的に倒すことができます。

他のデッキなら1回倒されてもアンコールされれば返しで倒されてしまうところですが、SAOアニバには「《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」という絶対的なアンコールメタがあるため、1/1キャラによる盤面の維持を封じることができます。

 

返しのパワーラインは6000~6500で、助太刀込みで8000~8500となります。

助太刀なしのパワーはCXコンボ持ちのキャラがクライマックスなしではギリギリ届くか届かないくらいのパワーで、相手がクライマックスを引けていない時に倒されずに生き残りやすいです。

そして助太刀込みのパワーは8000以上となるため、大体のCXコンボ対応を返すことができ、1/1のキャラも返せるラインになっています。

《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」によりアンコールはできず、「黄昏のイノセンス」のCXコンボや「《スプリガン》の剣士 キリト」の効果により助太刀を回収することは容易であるため、安定して返しのパワーラインを見ることができます。

 

行きも返しも、高すぎず低すぎないほど良いパワーラインを形成できるため、どんな相手に対してもある程度優位に立ち回れると考えています。

 

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レベル2帯では「Alicization Uniting キリト&ユージオ」と「レイピアの名手 アスナ」が中心となります。

 

行きのパワーは素で共に11000ですが、応援等込みで12000以上は見込めます。

レベル2帯では「Alicization Uniting キリト&ユージオ」の効果が非常に役に立ちます。

レベル2で早出しをするとしても基本的に1面か2面くらいが普通なので、「Alicization Uniting キリト&ユージオ」のパワーパンプを1枚に集中させることで、大体のキャラを倒しに行けます。

一度倒してしまえば「《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」のおかげでアンコールはできないので、行きのパワーで融通が利くのは相性が良いですね。

 

返しのパワーは「Alicization Uniting キリト&ユージオ」が10000~10500、「レイピアの名手 アスナ」が11500~12000くらいになります。

0コストのキャラにはまず倒されないパワーかつ、助太刀込みで早出しのレベル3にも負けないパワーとなります。

Alicization Uniting キリト&ユージオ」が4面早出しであるおかげで、早出しキャラが残れば残るだけ盤面を強くしていけます。

 

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レベル3はレベル2とほとんど変わらないです。

逆に相手が強力なレベル3を使えるようになるので、パワーが足りなくなることもままあります。

しかし現在多く使用されているタイトルではレベル3のパワーラインは12000~13000くらいなので、これで十分だと考えています。

 

盤面が強いデッキと言えば電源デッキだと思うのですが、手札から置く電源だとすぐにアタックには参加できないので、基本的にはトリガーした電源に依存することが多いと思います。

それに対しこちらのデッキでは、豊富なサーチカードとお手軽な早出しによって、トリガーにほとんど依存せずに強力な盤面を形成できます。

単にパワーの高い盤面を作れるというだけでなく、それを安定して作れるというところに、このデッキの良さがあります。

 

3.そもそも動きが好き

ここからは単純に好みの話です(最終的にはここに行きつく気がしますが…)。

 

皆さんもデッキタイプの好みがあると思うのですが、私の場合は助太刀で盤面を取っていくタイプのデッキが好きなのです。

どういうところが好きかと言うと、相手と対話している感じがするところが好きです(他のカードゲームで言うとコントロール寄りな感じ?)。

あとはクライマックスの1000/1が好きなんですよね(というか電源をうまく使いこなせないのかも…)。

 

どんなデッキでもうまく使いこなせるのであれば、環境で一番強いデッキを使うのが勝率が高いと思いますが、私はあまり使いこなせないデッキタイプもあったので、自分の好みに合ったデッキの中で、一番勝率が高そうなこのデッキを選択しました。

 

あとはSAOという作品も結構好きですし、単純にイラストがすごくきれいですよね。

ヴァイスシュヴァルツはキャラクターTCGなので、このようなモチベーションも大いにありだと思います。

 

このデッキの悪い点

これまでこのデッキの良いところばかり書いていましたが、当然のことながら劣っている点も存在しています。

私がこのデッキを使っていて感じたのは以下の3点です。

 

1.ストックを貯めづらい

このデッキはストックをブーストできる効果がないため、ストックを貯めるにはストックを使わないようにするしかないです。

しかし、クライマックスをトリガーすることを主軸としている反面、レベル1以下にツインドライブ持ちがいないため、純ストックを作るにはストックを消費する必要があります。

 

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SAO全体ならツインドライブもいないわけではないですが、パワーが低く、相手キャラを倒すのに心もとないので採用しませんでした。

 

また、レベル1の助太刀もストックを消費してしまうため、盤面を取る代わりにストックを犠牲にしてしまうこともしばしば。

 

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レベル2以降は「Alicization Uniting キリト&ユージオ」が千鳥ヒールであるため、ストックの消費が少なく、キャラを出せなくなるということはほとんどないです。

 

しかし、ストックが貯まらないことにより、山札の圧縮率がそこまで高くなりません(それでも他タイトルと比べて平均以上はあると思いますが…)。

そのため、相手が継続的に高いソウルでダメージを与えてくると、回復が追い付かず押し切られてしまうこともあり得ます。

 

そのため、このデッキでは盤面でのリソースを重要視して、相手の手札を枯れさせることが大切になります。

仮定の話ですが、もし毎ターン全てのバトルに勝てていれば、こちらはストックの消費を抑えられ、相手は毎ターン手札が3枚減るため、手札を増やすためのクロック2ドローや集中に頼る必要が出てきます。

それは間接的に相手にダメージを与えていたり、圧縮を崩させたりすることになるので、ダメージで見た時に優位に立ちやすくなります。

結局28点通せれば勝ちですからね。

 

逆に言うと、バトルによって相手のリソースを枯らしづらい相手は、このデッキにとってかなり厄介な相手になると思います(冴えカノとか)。

 

2.防御札を採用しづらい

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SAOアニバはタイトル区分ではSAOと同じなので、SAOで登場したイベント等は普通に採用できます(逆もまた然り)。

特に諭吉互換は防御札の中でも強力な効果を持っているため、できれば採用したいところ。

しかしSAOの諭吉互換は色が緑であることと、このデッキの経験達成が非常にシビアであることから、安定して諭吉を使うことができないため不採用としています。

 

そのため、相手の詰めに対しては助太刀くらいしかできることがありません。

レベル1の助太刀は大正浪漫のため、助太刀とキャンセル率アップが同時にできることが救いです。

上で述べたように、このデッキは圧縮率の高い山札を形成するのは少し難しいので、本当はこのような防御札に頼りたいところなのですが、なかなかうまくいかないのが辛いところ。

 

しかし、このデッキはドロー系のカードが多く入っているので、イベントを手札に加えること自体は容易だと思います。

記憶の無い少女 ユイ」なども上手く使って諭吉を採用するのもアリかもしれません。

 

3.詰めがそこまで強くない

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このデッキの唯一の詰めは「 静かな闘志 シノン」ですが、正直相手を完全に詰め切れるほどの効果ではありません。

このデッキはキャラの効果で直接ダメージを与えて勝つというよりは、盤面をひたすら取っていって、相手の理想の動きを封じつつリソースの差で勝つのが基本になると思います。

この詰め効果はあくまで狙えたら狙う程度のものです。

 

そのため、ダメージや手札、舞台の質で負けていると正直かなり厳しい試合になります(一気に大ダメージを与える手段がほとんどない)。

 

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状況によっては、「Alicization Uniting キリト&ユージオ」による回復よりもレベル3に上がることを優先して、光景を使って勝負を決めに行くことも重要です。

《血盟騎士団》ギルドリーダー ヒースクリフ」により相手のストックは貯まりやすいので、光景による圧縮崩しは割と成功しやすいです。

 

このデッキは詰め効果の代わりに安定を取っているため、多少は仕方ないところがあると思います。

 

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詰め性能で言えば「アインクラッド キリト&アスナ」の方が高いため、詰めも両立させるのであれば、これとチョイスを採用して2チョイス6門などにするのもアリでしょう。

 

他のタイトルとの相性

このデッキの他のタイトルとの相性についても見ていきたいと思います。

今回の店舗予選でよく当たったデッキを取り上げます。

自分で使っているデッキというわけではないので、多少見当違いなことをいうかもしれませんがご了承ください…。

 

デート・ア・ライブ

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懐かしのアニメが参戦したかと思えば一気に環境トップまで上り詰めました。

 

私が当たったor見かけたデッキタイプは8電源か電源チョイスだったので、それについて考えます。

電源軸のデート・ア・ライブの特徴として、行きのパワーを上げるカードがあまり多くありません。

行きのパワーはほとんど見た目どおりのため、それ以上のパワーを出し続ければ相手は結構苦しくなると思います。

最近はそれを意識してか、「試着中 狂三」や「 気持ちの確認 琴里」、「“狂乱の悪夢”狂三」など行きのパワーを上げられるカードを採用している方も見られました。

 

デート・ア・ライブというか電源デッキの特徴ですが、電源によるコスト踏み倒しと盤面の維持によりアドを得ることを主軸としていることが多いので、それを妨害することができれば相手は手札の維持がかなり難しくなります(トリガー次第になりがち)。

それを考えると、直接手札を増やして電源のトリガーの確率を高めるチョイスの採用はかなり強く見えます。

 

この2つのデッキタイプ両方ともですが、レベル0のパワーがかなり低い(ぜいせいPig暁の2500くらい?)ので、こちらのレベル0はまず倒されません。

何なら返しの「再会の時 キリト」が生き残るくらい(「《スプリガン》の剣士 キリト」込みでパワー2000も超えられにくい)。

メインはレベル1以降となるでしょう。

 

レベル1以降は1/1のアンコール持ちキャラや2/2のキャラが出てくるようになります。

上でも述べたように、レベル1のパワーラインはこの1/1のラインをかなり意識しているので、パワー7500のキャラにはそれほど困りません。

 

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2/2のキャラやレベル3のキャラのパワーは最大10500で、応援込みで12500であることがほとんどで、そこからの変動が少ないです。

それに対してこちらの早出しキャラたちは応援込みでパワー10500~12000、上位応援があれば12000~13500のパワーラインを形成できるので、盤面でかなり優位に立つことができます。

手札調整なども「制服姿 十香」や「青空の下で 十香」に依存しているところがあると思うので、それをさせないようにできるのは相性が良いですね。

 

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ただしアンコールができないことにより「マイ・リトル・シドー」で盤面を崩される可能性もあります。

 

デッキの相性としてはかなり良い方だと思いますが、デート・ア・ライブのカードパワーがかなり高いので、それにより押し切られることも多いです(できることが非常に多いので…)。

 

冴えカノ

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デート・ア・ライブとは対になるような、1000/1がメインのデッキですね。

冴えカノについては宝扉以外見たことがないです(あくまで店舗予選で)。

 

冴えカノのレベル1のパワーラインは「揺れ動く心 恵」に応援とクライマックス込みで7000~7500くらいが基本になると思います。

このパワーは助太刀があれば返せるのですが、助太刀がないと返せないパワーになっています。

たとえ助太刀を持っていたとしても、サイドアタックとツインドライブによって、山札の形成とダメージを通されてしまうことになります。

そのため、できるだけ圧縮率の高い山札を作って、早めに「Alicization Uniting キリト&ユージオ」などの早出しを展開して、サイドアタックをさせないようにするのが重要だと思いました。

よくある冴えカノの構築ならこのデッキの早出しを倒すのはまず無理です。

 

冴えカノの手札調整カードは結構受動的なものが多いので、こちらの返しの盤面が強かったり、相手に宝がなさそうな状況であれば、「揺れ動く心 恵」にサイドアタックをして、相手に圧殺かチャンプアタックを強要させたりするのも有効そうですね。

 

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しかし一番きついのは「新しい物語 恵」で、レベル応援込みでパワー13500~15000でアタックしてきて、しかも助太刀が使えないので成す術がないです。

仮に諭吉を入れていたとしても「新しい物語 恵」相手には機能しないため、本当にキャンセルを祈るだけとなります。

 

このデッキは圧縮率をそこまで高められるわけではないので、それまでの試合展開が良かったとしても、「新しい物語 恵」3面で一気に逆転されることも多いです。

幸い「Alicization Uniting キリト&ユージオ」はパワーパンプを後列に振ることもできるので、一度回復のために「新しい物語 恵」が展開された場合は、チャンプアタックによりキャラを残さないようにするのも重要だと思います。

 

総じて冴えカノに対しては相性が悪いと思っています。

トップデッキ両方に強かったらもっと使用率伸びてそうですしね…。

新しい物語 恵」は正直強すぎです。

せめて助太刀使えるか、アンタッチャブルがないかのどっちかにしておいてほしかった…。

 

その他

上の2タイトルと当たることが多すぎて、正直他のタイトルはあまり意識していなかったのですが、大体上の2つのデッキのどちらかに似たタイプに当てはまると考えています(電源のような面取りか、1000/1のクライマックスを使った低コストのデッキ)。

 

電源デッキに対しては、パワーラインもちょうどよく、こちらのソウルも伸びやすいので、かなり有利なのではないかと考えています。

 

それ以外によく見かけそうなタイトルというと転スラ、青ブタ、グリザイア、このすばあたりでしょうか?

8門SAOとしては、道中の強さよりも詰めの強さの方が恐ろしいです。

そのため、詰めがとても強力な青ブタはあまり当たりたくないですね…。

 

最後に

「SAO 10th Anniversary」はSAOの追加でありながら、プール内でほぼ《Anniversary》のみを参照し、かつ旧弾のプールと合わせて比較しても引けを取らない(むしろアニバの方が強い?)強力なブースターでした。

今回採用したカード以外にも普通に強力なカードがいくつもあるのがすごいところです。

 

今回の店舗予選では私の実力不足ということもあり、残念ながら勝ち進むことはできませんでしたが、間違いなく強いデッキだと思っています(実際SAOで勝ち進んでいた方もいらっしゃいました!)。

もっとたくさん使っていって練度を上げていきたいと思います。

 

それでは!