【まとめ】2022年札幌タイトルカップの振り返り~プロセカタイカプの考察~
皆さんこんにちは!
タケブレイカーと申します。
今回は先日開催された札幌のタイトルカップに参加してきましたので、その話をしていこうと思います。
タイトル選定からタイトル内でのデッキの考察、実際のデッキレシピと札幌大会のレポートについて書いていきます。
タイトル選定
まず最初に公式大会に出るにあたって、ネオスタンダードの大会に出るのかタイトルカップに出るのかを選ぶところから始まります。
今季はほぼ迷いなくタイトルカップに焦点を当てようと思っていました。
単純にタイトルカップの盾が欲しいというのが一番ですが、今季のタイトルカップはかなり異例で、一度に28タイトルの大会が行われます。
札幌大会では3つのグループに分かれていましたが、1つのグループの中でも約10タイトルあるので、それぞれのタイトルの参加者はかなり少なくなります。
参加者が少ないということはそれだけ勝ち上がる確率も高くなる!ということで特に今季はタイトルカップに出たいなーと思ったのでした。
そして開催されるタイトルカップの中でどれに出ようかと考えた時、選択肢にあったのがアサルトリリィ、ホロライブ、プロセカあたりでした。
その中でもアサルトリリィとホロライブはファンも多く、ネオスタンダードでも強力なタイトルとして有名なため参加者が多いんじゃないかと思いました(プロセカのファンもめちゃくちゃ多いけども)。
それならばまだプロセカの方が勝てるかもしれないなーと思ってプロセカに力を入れようと決めました。
また、ヴァイスシュヴァルツに参戦したのをきっかけにプロセカの動画や楽曲も聴き始めて、単純にプロセカのことが好きになっていたのも大きな理由ですね(ユニットならワンダーランズ×ショウタイム、キャラなら穂波が好きです)。
プロセカタイカプの考察
タイカプに出るにあたって最初に考えるのは、どんなデッキが使われるかということですよね。
プロセカの中でありそうな構築はこんな感じかなと考えました。
- 8チョイス(類と司、寧々と司)
- 8宝(愛莉と志歩、みのりと志歩)
- 8電源(冬弥とこはね)
- 扉門(穂波と一歌)
- 門枝(一歌と寧々)
- 8門(一歌とミク、一歌と奏、絵名とミク、絵名と奏)
プロセカは割と正統派なカードプールをしているので、基本的にはどのデッキもレベル1帯でCXコンボによりアドバンテージを稼いで、レベル2で早出しをしつつ、レベル3はCXコンボで詰めるという動きをすると思います。
そう考えると、デッキの中心となるレベル1帯でどのCXコンボが強そうか、極端に相性の悪いCXコンボはないかを考えました。
こうして並べてみると、プロセカのレベル1帯のCXコンボには以下のような特徴があります。
- 行きのパワーが高く、返しのパワーが低い。
- 相手キャラのリバースが必要なものが多い。
どれも相手ターンでパワーが低いので、倒し倒されのプロレスになりそうな感じがします。
そう考えると8電源を使って高いパワーラインを形成するのもかなり有効だと思います。
レベル1帯だけを見ると、行きのパワーがかなり高い一歌や絵名、返しのパワーが高い8電源が強そうですね。
続いてレベル3のCXコンボも比べてみます。
どれも違った強さがあるのですが、CXコンボが使えなくなる可能性がある司、志歩、奏は対策される可能性がありますね。
CXコンボ自体の強さで言えばこはねが一番コスパがいいです(1コスト手札1枚で3点バーンと回復はかなり軽い)。
そういうわけでどんなデッキを使おうかと考えた結果、私が使ったのは8チョイスのデッキでした(8電源じゃないんかい!)
理由は色々あるんですが、主な理由は以下の2つです。
1.ワンダークリスマスが強い
このカードはよくある4ルックのイベントですが、イベントも手札に加えることができます。
4ルックでイベントを加えられることのメリットは想像以上に大きく、同名カードを回収すればストック消費なしで一気に山札を削ることができます。
タイトルカップは1敗もできないため、振れ幅が大きいデッキよりは安定して事故りにくいデッキの方が強そうに感じています。
そういう観点でいくと、このカードは調子のいいときも事故ったときも役に立つカードなのでかなり使いやすそうです。
このカードは舞台にワンダーランズ×ショウタイムのキャラがいないと使えないので、基本的には黄色のデッキで使うことになります。
特にこの司は起動能力でイベントを回収することもできるため、ほぼセットで採用されます。
また、この司は上のレベル1の類にソウルアイコンを付与する効果もあるので、できれば一緒に使いたいという感じです。
2.チョイスアイコンが強い
プロセカは収録されているクライマックスのアイコンが限られていて、黄色ならチョイス、緑なら宝、赤なら電源(一部扉)、青なら門という感じです。
特に扉が少ないのがネックで、クライマックスのトリガーで安定して手札を増やすならほぼチョイスしか選択肢がありません。
しかし、そんなチョイスで回収できるカードは結構いいものが揃っています。
早出しの瑞希は4面早出しという比較的出しやすい条件に加え、パワー10500の手札アンコール持ちで登場時にXルックと強いことしか書いていません。
チョイスを採用していれば瑞希を回収してすぐに早出しもできますし、手札アンコールのためのコストも準備しやすいので相性がいいです。
さっきの司が出ていれば類も回収対象になり、かなり安定しやすくなります(チョイスでコスト0のキャラを回収できるのが強力)。
8チョイスのデッキはやっていること自体は平凡な感じもしますが、それゆえに極端に不利になることもないのがタイカプでは使いやすいと思い、この方向性で行くことにしました。
デッキレシピ
※画像はUToolさんからお借りしました。
こちらが実際に大会で使用したデッキです。
それぞれの採用理由を簡単に説明します。
レベル0
20枚
ワンダーランズ×ショウタイムかつオカ研でクロックの色も調整しやすいと強いことしか書いていないので4枚。
最初は3枚くらいで回していましたが、司が舞台にいないとデッキが機能しないことが多かったので4枚にしました。
ワンダークリスマスを安定して連打するためにも4枚が最適だと思います。
初めはレベル0のアタッカーとして霞互換の雫を使っていましたが、先攻で引いたときにあんまり強くないのと、移動のキャラが多くて効果を発揮しにくかったのでやめました。
このリンは先攻でも後攻でもアタック数と手札を維持してくれるのでかなり便利です。
彰人と並べても移動の邪魔をしないところもグッド。
プロセカのレベル0で一番強いアタッカー。
同じタイトル内に移動を封じるカードもないのでとりあえず4枚。
最初は類の集中を使っていましたが、3ルックで欲しいカードがめくれなかった時が辛かったので安定してキャラを回収できるミクの集中にしました。
相手リバース時の500パンプも結構使えます。
レベル3の司のCXコンボのためにはワンダーランズ×ショウタイムのキャラが他に2枚以上必要になるのでそこだけ要注意。
デッキ内に青のカードが少ないのと、手札交換ができるカードが欲しかったので採用しました。
ワンダークリスマスも回収できるのが偉い。
レベル1
9枚
レベル1のメインアタッカー。
チョイスアイコンで拾えるのが結構強力。
相手が8電源以外ならCXコンボを止められないところも優秀。
返しのパワーもそこそこ高いので、プロセカ内のレベル0のキャラでは倒されないということも重要です。
ストックを使わずにイベントを回収して山札を削れるところが優秀。
チョイスアイコンで回収できるのも偉い。
いざという時に回収して使えればいいので1枚。
このデッキのコンセプトでもあるカード。
4枚じゃないと最大パワーを発揮できないので採用するなら4枚です。
ワンダーランズ×ショウタイムのキャラがいないと使えないのを忘れがちなので要注意。
レベル2
3枚
プロセカの助太刀でよく選択肢に挙がるのは早出しメタか思い出拳かこれだと思います。
思い出拳を使う時は相手のキャラの能力が舞台を参照している時などですが、プロセカのカードにはそこまで刺さる場面がなさそうだったので、数値が同じこちらを採用しました。
割とこのカードは警戒されないことも多いので相手のデッキが少ないときは不意打ちのリフダメを与えることもできます。
ぶっちゃけ思い出拳でもいいと思います。
5面いないと効果が発揮されない諭吉互換です。
8チョイスなのでストックも貯めやすく、使える場面も結構あります。
ワンダークリスマスで回収できるのもいいですね。
地味に青発生要員でもあります。
レベル3
10枚
対応クライマックスがチョイスで登場時の能力が回復、CXコンボは1点バーンを2回と安定した要素が多いのが特徴です。
コストがやや重いですが8チョイスデッキなら2面くらいは現実的に使えます。
パワーが上がるのも全く無駄ではなく、助太刀で返されないパワーでアタックして返しに防御札を使うのもよし、後列のパンプ込みで志歩のパワーを超えられるのも偉いです。
ワンダーランズ×ショウタイムのキャラが他に2枚以上いないとCXコンボが使えないので思い出拳などには要注意。
プロセカの防御札は舞台にキャラが5枚いないと使えないので、相手のキャラを手札に戻せるこのカードは必ず採用しておくべきでしょう。
このデッキならワンダーランズ×ショウタイムであることも優秀です。
バウンス以外の仕事は特にないので1枚。
基本的にレベル2ではこの瑞希で戦います。
レベル2帯でクロック2ドローをしなくても手札にクライマックスを加えられるところも強力です。
本当は4枚入れたかったですが、枠の都合で3枚にしました。
相手の山札に干渉する手段も欲しかったのでとりあえず1枚だけ採用しました。
かなりの高パワーでコストも踏み倒してくれる非常に優秀なカード。
基本的には司2面と一歌を並べることを目指します。
採用候補
早出しで回復できれば強そうですが、回復だけのカードを採用する枠の余裕がなかったため不採用。
後列をワンダーランズ×ショウタイムで固めれば司のCXコンボを安定させられますが、集中で必要なカードが回収できないことも多いので不採用にしました。
レベル1の類を手札アンコールで残せるのが結構強そうですが、このカード自体が相手のキャラを倒せないのがちょっと辛いと思いました。
使うなら霞互換の雫と一緒に使いたい。
移動のキャラが多く後攻でも使える機会が少なかったので不採用。
プロセカはメタカードで止めたいほどの早出しキャラはいないので助太刀なら思い出拳でいいと思いました。
余裕があれば入れていいかも。
このデッキではレベル0のキャラを能動的に回収するのが難しいため、事故回避のための手札交換などは少なめにしました。
レベル1の類は返しのパワーも高いため、助太刀も選択肢に入れようと思いましたが、最大パワーが8500では普通に倒されるので入れなくていいかと思いました。
防御札を封じるためにこちらを使ってもいいですが、結局他の面が使われてしまうのでバウンスの方が手っ取り早いかと思い不採用。
レベル1の類を身代わりで残すと強そうと思いましたが。後列のキャラが渋滞してしまうので不採用。
基本的な動き
マリガンで残したいのはオカ研、移動、集中、レベル1の類と対応クライマックスあたり。
他は交換してしまっていいと思います。
ワンダークリスマスは最初は交換して、それ以降は1枚だけは持っておくという感じです。
いざという時に使えるようにしておいた方がいいです。
プロセカが相手ならどちらが先にレベルアップしてもCXコンボは使えるので、ひたすらたくさんアタックしていきます。
相手が一歌や絵名を使っている場合は移動のリンや彰人を残すようにすると、相手のCXコンボを妨害できます。
レベル2までに青発生と瑞希を手札に抱えて、レベル3の司も1枚くらいは持っておきたいです。
司の対応クライマックスはレベル2の間に瑞希の効果などで手札に持っておくといいと思います。
このデッキの詰め要素はほぼ司なので、司のCXコンボが使えないとかなりきついです。
最終的には司を2枚と一歌の盤面や、司2枚とえむの盤面を目指すので、ストックは最低でも6枚、できれば8枚あると安定して詰められます。
8チョイスのデッキなので、山札にクライマックスがあればトリガーに期待するのもありだと思います。
他のデッキとの相性
8宝
パワー的にはまったく辛くないですが、序盤にダメージを受けすぎるときついです。
出来るだけキャラをたくさん出してダメージを受けにくくしたいです。
8宝デッキでストックを貯める手段はアタックのみなので、相手のキャラは毎回すべて倒して、アタッカーの確保のためにストックを使わせ続けると、相手のストックが貯まりにくくなってこちらのダメージも通しやすくなります。
8電源
多分1番きつい相手です。
レベル1の7500というパワー自体が類で超えられないので、類のCXコンボで手札を増やすことは諦めた方がいいと思います。
一応先上がりすれば類のCXコンボも使えますが、そのためにレベル0帯をゆっくりやるともっと辛くなるので。
相手のキャラはほぼ倒せないものと割り切って、序盤から高いソウルでアタックしていきます。
プロセカの8電源は山札を削る手段もそこまで多くなく、回復もたくさん出来るわけではないので、短期決着を目指して戦うのがいいと思います。
扉門
お互いにスタンダードなデッキなので、そこまで有利不利はないと思います。
手札の維持を一歌のCXコンボに依存しているところが大きいため、移動のリンと彰人を残すようにすると、相手の手札はかなり苦しくなると思います。
レベル3のパワーはそこまで高くないので、こちらもキャラを残して防御札を構えるのが有効だと思います。
8門
8門のデッキはレベル0帯にシステム系のキャラが多くパワーが低いので、移動のリンや彰人で積極的にアタックしていくのがいいと思います。
上の扉門と同じく絵名のCXコンボが決まらないと苦しいので、移動のキャラを残した状態で相手のレベルを上げるのが有効だと思います。
レベル3が奏の場合は前列にレベル3を3枚出して助太刀を持っておけばフロントアタックからのCXコンボは封じられます。
札幌大会のレポート
大会の当日は天気は良かったのですが道路に雪が残っており、歩道で滑りそうになりながら会場へ向かうことになりました。
会場はファクトリーホールという施設で、1つの空間でヴァイスシュヴァルツとヴァンガードの大会を行っていました。
いつものことかもしれませんが、ブシナビでのマッチングがうまくいってなかったらしく、スケジュールが30分ほど後ろ倒しになっていました。
帰りの飛行機の時間が結構ギリギリだったので、大会の進行が遅れる度に不安な気持ちになっていました。
一応タイカプのグループ1でもプリコネで参加していましたがそこまで本命というわけでもなく、普通に2回戦で負けたので残りはプロセカのみとなりました。
余談ですが、プリコネのタイカプの参加者は14名ほどだったのですが、同じグループ1のアサルトリリィは8名だったようです(3回戦で決勝だったため)。
グループ1はトリオサバイバルと被っていたので、原作の人気で人数が偏ったということでしょうか?
1回戦
1回戦の相手は8チョイスでした。
いきなりミラーマッチですね。
相手の方もあまり使い慣れていないと言っており、特に危なげなく勝つことが出来ました。
1回戦の時点で時間切れのテーブルが2つあり、これによって2回戦の進出者が2人減っていました。
発売してから間もないタイトルのためテキストの確認に手間取ったということでしょうか。
この時から、今日はなんだか行ける気がすると感じていました。
2回戦
2回戦の相手は一歌とミクの8門デッキでした。
ダメージ差はそこまで開いていなかったものの、相手はアタッカーのためにストックを使ってくれていたのでリソースの差は結構ありました。
相手が2-5でこちらが2-5でターンが返ってきたのですが、前のターンクライマックスをトリガーしていたのでここでやるしかない!と思い、オカ研も使ってレベルアップし、司のCXコンボを発動させました。
結果、そのターンは防御札を使われたので決着は付きませんでしたが、相手のストックはなくなり相手が詰めきれず、次のこちらのターンで勝利となりました。
対戦後、相手の方が私のことを知っていてくれたようで少しお話ししました。
こういうの嬉しいですよね。
2回戦の時点で残っていたのが6名、勝ち進んだのが3名だったので、最初の参加者は16名だったようです。
3回戦
3名のうち誰かが不戦勝なのですが、この重要なタイミングで不戦勝を引き当てることができました!
準決勝の不戦勝は優勝まであと1試合のみという安心感と、次の対戦相手がどんなデッキを使うかを見ることができるという点で大きなアドバンテージがあります。
ここまで来たらもう勝つしかない!
4回戦
最後の相手は1番不利そうな8電源のデッキでした。
前の試合は見ていたので類のCXコンボを使うのは試合前から諦めていました。
序盤からガンガン攻めて、相手の盤面が出来上がる前に決着を付けよう!というのが試合前に考えていたことです。
相手が先攻で先行きが怪しかったですが、相手は移動ではなく奏スタートだったのでかなり楽ができたと思います。
道中手札に引いたクライマックスは毎ターン使ってアタックしていき、最後は司のCXコンボを2回使ってなんとか勝つことが出来ました!
最後に
というわけで見事タイトルカップを制することが出来ました!
好きなタイトルで事前に色々考えた大会で勝てるとすごく心の充足感がありますね。
今回8チョイスのデッキを使っていましたが、割と他のデッキタイプも強くて、特に8電源は多くのデッキに有利になりやすいので強いと思います。
もし今後タイトルカップに参加される方がいれば、参考にしてくれると嬉しいです。
結局帰りの飛行機は間に合わず、会場を出てからその日のホテルと次の日の飛行機を予約しました。
皆さんも宿泊や交通機関の予約は計画的に!
それでは!